湯立神事近所の繁昌神社が京都新聞に載りました
約70年間、蔵に眠っていた湯立釜を点検する氏子(京都市下京区)
 京都市下京区高辻通室町西入ルの繁昌(はんじょう)神社は17日に開催する例大祭「繁昌祭」で、73年ぶりに「湯立(ゆたて)神楽」を復活させる。戦時中に途絶えた同祭の神輿(みこし)巡行が昨年再開したのに続き、祭りをさらに盛り上げようと氏子らが企画した。  
湯立神楽は、巫女(みこ)が釜の湯をササの葉で振りまき、無病息災を願う神事。神社には1941年の記録が残っているが、以降は神輿巡行とともに途絶えた。
氏子らが、長く蔵に眠っていた湯立釜に光を当てることを企画し、知人の巫女に依頼して神楽を再興する。  
当日は巫女が湯立ての後に舞を披露する。湯のしぶきを浴びると厄よけの効果があるという。氏子総代の西端和美さん(58)は「昔のように神社を中心に地域がにぎわえば」と期待する。  
湯立神楽は午前10時開始。午後1時からは神輿の巡行があり、堤灯や太刀を携えた隊列が綾小路、室町、松原、新町通に囲まれた地域を練り歩く。  
繁昌神社は商売繁盛の御利益がある宗像(むなかた)三女神を祭っている。